今日は作業の合間に1日イタリアに触れる展覧会を見に行きました。
最初に行ったのは渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで行われていた「ポンペイの輝き」。
ポンペイは昨年10月に初めてイタリアに行ったときポンペイの遺跡を見に行った事もあって、日本で展覧会をすることを知ってから是非行きたいと思っていました。
今週末で終わるということで時間を作ってようやく行くことが出来ました。
古代ローマ帝国時代、ポンペイのヴェスヴィオ山が噴火し、町が火山灰で埋没したのが西暦79年8月24日。
18世紀以降から発掘が始まり発見された宝飾品や壁画、彫像などが今回一同に見られました。
そして当時の幸福な時代を垣間見ると同時に高い芸術作品があることに驚きました。
特に感心したのは精巧な宝飾品の数々。チェーンを一つ一つ手作りで作っている。当時の職人の高度な技術に目を見張ります。
それにしても、あれだけの火砕サージ(高温のガスと火山灰)で溶かした金属の中で金は殆ど原型をとどめている事に驚いた。
現地では遺跡と残された壁画を見ることが出来たが調度品は見られなかった。
2000年の時を超えて発掘された宝飾品や壁画、彫像がここ日本で見られた事は本当にラッキーだと思う。
今月25日まで行われていますのでお時間のある方は是非行ってみてください。
ポンペイで見た遺跡。後で調べてみるとこれはローマの最高神であるユピテル、ユーノー、ミネルヴァの三神に捧げられた神殿、ユピテル神殿跡らしい。
後ろには当時噴火したヴェズヴィオ山が見えます。
「ポンペイの輝き」の情報はこちら→
http://www.asahi.com/pompei/
さて、渋谷ポンペイを後にして次に向かったのは横浜ベネチア。
先週から横浜そごう美術館にて「ヴェネツィアン・ビーズとコスチューム・ジュエリー展」が開催されました。
ヴェネツィアン・ビーズは最近シルバーアクセサリーのポイントに使っています。
会場には様々な制作方法で作られたヴェネツィアン・ビーズや工芸品が数多く展示されていました。
そして、特に最近気に入っているビーズ。トレードビーズも展示されていました。
丁度今日も左手首に赤のトレードビーズをしていて、見比べてみると展示されているものとまったく同じ。100年から200年前のもののようで不思議な感じがしました。
今でこそ工房に行って見学が出来るようになりましたが、当時のガラス職人は技術を外に漏れないよう、生涯、島から出られなかったそうで、もし島から逃げ出すと捕まって処刑されていたようです。
さすがにこれだけの作品を1日で見て回ると頭が一杯になりました。
しかし、日本に居ながらにして外国の工芸品が見られるようになったことは素晴らしいと思います。
「ヴェネツィアン・ビーズとコスチューム・ジュエリー展」は7月17日まで開かれています。
詳細はこちら
50年後には海に沈んでしまうのではないかといわれているベネチア。
いつまでこの景色が続くのでしょう。